復活の日

鑑賞日 2011年 9月 6日(火)

 復活の日 [角川春樹事務所=東京放送・1980年]

(監)深作欣二
(出)草刈正雄
   ボー・スヴェンソン
   ジョージ・ケネディ
   グレン・フォード
   チャック・コナーズ
   ロバート・ヴォーン
   ヘンリ・シルヴァ
   オリビア・ハッセー
   多岐川裕美
        

(一言)製作費20数億円、製作期間3年。当時鳴り物入りの宣伝で封切られた角川大作を31年後にようやく鑑賞。着想自体は『渚にて』(59年)あたりが先行しているのではっきり言って落ちるが、原作者小松左京や製作陣はそこらへんは前もってちゃんと認めている。1981年、東ドイツの研究施設で極秘裏に開発された猛毒性ウィルスが テロリスト一味によって外部に持ちだされる。逃亡途中、一味の小型機がアルプス山中に墜落、ウィルスは拡散してしまう。またたく間に世界中に蔓延したウィルスのため人類のほとんどが死滅。0度以下では休眠するというウィルスの特性上、各国の南極越冬隊関係者ら8百数十人が辛うじて難を逃れる。そこへアメリカ近辺で発生した大型地震により、対ソ連向けに配備された核攻撃システムが誤作動し滅亡寸前の地上の人類にさらなる追い打ちをかけるという話。当時の話題作とはいえ、所詮は角川映画、結局は邦画と期待せずに観はじめたところこれが日本作品にしては途中まではまずまずいける。序盤の出だしから人類死滅までの前半は、特撮技術での勝負を回避して、はったりを上手く効かせたパニック状況の演出とアメリカ首脳部の豪華なキャスティングによりテンポもほどよいうえなかなかの風格で、渡瀬恒彦以下昭和基地の相変わらずの日本役者の絶叫演技にも何とか大目に見逃せる。このままのペースでなんとか持ちこたえてくれたらいいがという期待は結局やはりかなわず、生存者が寄り集まっているノールウェー基地にコナーズ以下イギリス海軍が合流するあたりからの後半以降は安手のメロドラマやうっとうしい浪花節といった日本映画の悪いところが出てしまい前半の健闘が帳消し。スヴェンソンに同行を申し出てしがみついて食い下がる草刈や最後の再会なんかの演出も同類のアメリカ作品に比べまるで垢ぬけしない。ペルーのマチュピチュを彷徨う草刈にはさすがに失笑。

(評価)特上・優・良・・乏・呆・怒

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